いとしき蜃気楼
ご依頼いただきました。
ご家族の肖像です。

ねこうさぎさんご夫婦と、長男さん、次男さんと三男さん、
ヨークシャーテリアのゴンちゃん、猫のこじろうちゃん。
本来、人物のご依頼はお受けしていないのですが、
20歳という若さで亡くなられた 長男の智哉さんと、
ご家族皆で一緒に写った写真がなくて・・・とお聞きしては、
お受けしないわけにはいきませんよね。
毛ものさんたちとは勝手が違うこともあり、
私の力不足は否めませんが、
なんとか形にさせていただきました。
↓お色違いです(クリックで大きくみられます)


↓元のお写真です(クリックで大きくみられます)
![tomoya1_20120916081552[1]](https://blog-imgs-88-origin.fc2.com/p/e/t/petart/20160224231621aa7s.png)






他にもたくさん送っていただいたのですが、
画質の差や構図の関係で悩みに悩んで、この組み合わせに。。
お顔の向きや角度、肩のライン等、過去最高の難易度でした。
もう一枚。
長男の智哉さんを中心に、ご家族で囲むように。。

↓お色違いです(クリックで大きくみられます)


残念ながら、長男の智哉さんとこじろうちゃんはあまりお写真がなく、
次男さんと三男さんとゴンちゃんのお写真だけ入れ替えています。



同じお写真、同じ構図で、背景に桜を入れてみました。

ご家族でお花見のひとこま。
↓お色違いです(クリックで大きくみられます)



A3プリント・額装して納めさせていただきました。

とにかく大変ではあったのですが、
お作りさせていただいて本当によかったと思います。

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つづきは、桜にちなんで、こんな詩を。
さくら / 茨木のり子
ことしも生きて
さくらを見ています
ひとは生涯に
何回ぐらいさくらをみるのかしら
ものごころつくのが十歳ぐらいなら
どんなに多くても七十回ぐらい
三十回 四十回のひともざら
なんという少なさだろう
もっともっと多く見るような気がするのは
祖先の視覚も
まぎれこみ重なりあい霞(かすみ)立つせいでしょう
あでやかとも妖しとも不気味とも
捉えかねる花のいろ
さくらふぶきの下を ふららと歩けば
一瞬
名僧のごとくにわかるのです
死こそ常態
生はいとしき蜃気楼と

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