砂丘
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正確にいうと、
用事のついでに、少しだけ足を延ばして寄ってきたのですが。
後ろに見える丘が、「馬の背」
胡麻粒のように見えるのは、人です。
どれだけ遠いか判りますか?

流石にもう暑くて、あそこまでワンズを連れて行くのは無理w
写真だけ撮って、早々に退散。。


これだけは外せない、梨ソフトクリーム♪



この際、もうなんでも食べちゃえ~!とワンズにも。。
何故、この際なのかというと・・・
この日鳥取を訪れた用事というのは、ドラゴの医大での定期的な治療と診察があったからですが、実は急遽、グエルも診察を受けることになり、折角皆で行くのだから・・・と、砂丘まで記念写真を撮りに行ったのです。
6/23日にグエルのシャンプーをしていたとき、グエルのお尻に、テニスボール大の腫瘍が出来ている見つけ、すぐさま掛り付けの病院で診てもらったのですが、良性の肛門周囲腺腫なら去勢している雄犬での発症は珍しいので、可能性としては肛門周囲腺癌など、あまり良くないものではないかと。
放っておけば、まだどんどん大きくなって破裂するだろうし、肛門が圧迫されて排泄も困難になる。悪性のものならば転移の心配も。
すぐにでも手術で取ってしまうのが最善なのだけど・・・
グエルは3歳のときに、ワクチンの副作用で出来た首筋の肉芽腫を切除したのですが、直後から、縫い口の皮膚がどんどん壊死していくという、糸へのアレルギー反応が出てしまい、結局は開放性湿潤療法で、肉が盛って傷口がふさがるまでの3ヵ月に渡り、溢れ出るしょう液と腐敗臭、日に何度ものパットの交換に追われ、グエルを連れて出掛けることも出来ず、本当に大変な日々でした。
そのときのことがあるので、グエルの場合、「切る」というのは、とてもリスクの高く、最悪、悪性で転移の早くものだった場合、切った後の治療でぐだぐだしている猶予などないというのに。とても切る決心がつきませんでした。。
そこで、翌週のドラゴの医大での治療の日、もう少し詳しい検査をして、切る以外の選択肢がないか相談してみることにしました。


結果、中身はほとんど血のようで、血管腫の類ではないかとのことでした。
ガウディのときと同じ悪性の血管肉腫なら転移も早いし抗がん剤も効きにくい。
脾臓や肝臓にもみられるようなら、摘出手術をしても余命3ヵ月というところ。
摘出手術をした後、抗がん剤治療をしても余命は6ヶ月。
そうなると、リスクを冒して切ったところでどうなのか、、、と。
しかしエコーでみてもらったところ、秘蔵や肝臓への転移はみられず一安心。
切らなくてはいけないにしても小さくしてからの方が良いだろうということで、治験段階のワクチンを自宅で月・水・金と週ニ3回、A薬とB薬を交互に打っていくことになりました。


6/29日 予想より早い段階で破裂。この時点でソフトボール大でした。


破裂してからの一週間というもの、それはもう、、大変で。。
腫瘍の出来た場所が場所なだけに大きなパットも貼れず、小さなパットでは、すぐにオーバーフロー。。二時間おきに貼り替えて、また洩れてと、、家の中はスプラッター状態。。
それが二週目に入ってからは、出てくる膿も減り、腫れもだんだんひいていき・・・

7/14日には、すっかり枯れた様子で穴も塞がり、この状態にまでなりました。

そして昨日、三週間ぶりの医大の日。
驚異の回復ぶりに先生も驚いて、当初の検査が間違いでなかったのかと、改めて再検査するほどの慌てぶり。。w
でもやっぱりただの膿腫ってことはなくて、これはもうワクチンの効果としか考えられない、ということに。
このワクチンは、グエルが診察を受ける一ヶ月前に導入したばかりで、犬猫の癌治療に関してはまだデータもなく、これが本当なら素晴らしい経過。
残ってる腫瘍は、4×3cmくらい一番大きかったときの半分以下に。
このまま切らずに、もう三週間ワクチン接種を続けてみることになりました。


そして、ドラゴの方ですが、抗がん剤では叩き切れず残ってしまっていた胸の腫瘍、ここのところずっと小康状態で、可もなく不可もなく、それでも本犬が元気な様子なので、それでもいいと思っていたのですが、なんと今回、小さくなっていました!
これもまた、担当教授もビックリな結果。。
それにしてもなにが良かったのか、抗がん剤も切ってずいぶん経つのに・・・
備前焼作家の与太郎さんが、闘病中のドラゴの為にと焼いてくださった器。
頂いたタイミングで発病したグエルも使えるようにと、なんとも贅沢にも水入れとして使わせてもらっているのだけど、備前焼の食器を使うと病気にならないのだそうだから、そのお陰かもっ!
なにより気持ちがこもっているものだから。

そして、グエルとは兄弟犬なだけにドラゴにも効果があるかもしれないと、同じワクチンをドラゴにも打ってみることになりました。
ドラゴに関しては、この状態がキープ出来ればいいと思っていましたが、上手くいけば寛解も夢ではないかもしれません。
もしかしてもしかすると、兄弟揃って来年のお花見だって出来るかもしれません。。
ま、こう次々に続くと流石に楽観視は出来ませんけど、希望を持つのは大事ですよね。
こちらのモチベーションはワンコにも敏感に伝わってしまいますから。
ドラゴに次いで、グエルまで・・・
ましてグエルの方が進行の早い癌かもしれず、あっいう間に失うかもしれない。
ガウディを二歳半で血管肉腫で亡くしたときの喪失感から、
気持ちに保険をかけるつもりで二頭同時に迎えたのに・・・
それなのに今度は、二頭同時に失うの?
そう思ったときのショックは、相当なものでした。
結局、あれこれ策を巡らせたところで、こういうことなんだな、と。。
けれども今回は、喜びも二倍。
ダブルで色々大変だったけれど、
嬉しいことも今までずっとタブルで貰ってきたんだから仕方ないよね。
そんなことを強く感じた昨日でした。
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